2025年の振り返りと、2026年に向けた取り組みについて

本年も一般社団法人トラスト&セーフティ協会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。皆さまにとって2025年はどのような一年だったでしょうか。

私たちを取り巻くオンライン環境は、利便性が高まる一方で、課題も広がり続けています。オンライン詐欺の巧妙化、生成AIの急速な普及に伴う新たなリスク、そして真偽の判断を難しくする偽・誤情報の拡散など、取り組むべきテーマは一層多様化した一年でした。とりわけAIの影響は大きく、個人・企業・社会のあらゆる場面で、安心・安全をどう確保するかが改めて問われた年でもあります。

当協会は、こうした変化に向き合いながら、国内外の関係者との対話と連携を重ね、さまざまな協働の「種」を蒔いてきました。本年の主な取り組みと成果の概要を、以下に一覧としてまとめました。ぜひご覧ください。来年は、それらの種を具体的な成果として結実させ、より良いオンライン空間の実現に向けて、皆さまとともに歩みを進めてまいります。

年の瀬の慌ただしい折ではございますが、どうぞ健やかに新年をお迎えください。来年も変わらぬご支援・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

一般社団法人トラスト&セーフティ協会

代表理事 金谷武明


2025年の振り返り

2025年は、トラスト&セーフティ協会(JTSA)にとって、本格的に活動を始めた最初の一年でした。

国内外との連携やパートナーシップの構築が進み、Trust & Safetyを支える人たちの「横のつながり」も、少しずつ形になってきたと感じています。また、産官学それぞれの立場から対話を重ねる機会が生まれたことも、この一年を象徴する出来事でした。

ここで、2025年のJTSAの取り組みを振り返ってみたいと思います。

 1. 協会設立と産官学連携の立ち上げ

  • 一般社団法人トラスト&セーフティ協会(JTSA)の設立
    • デジタル社会におけるオンラインサービスの安全性と信頼性向上に向けた産官学の連携プラットフォームとしてスタートしました。設立イベントには企業・学術・行政など多様な関係者が参加し、今後の活動方針が示されました。
    • また、総務省が主導するインターネットやSNSにおける利用者のICTリテラシー向上を目指し、官民連携での意識啓発プロジェクト「Digital Positive Action」にも参画し、官民連携の枠組みの中で意見交換や議論に関わっています。当協会はそのTrust & Safetyに関する啓発活動や対話の推進に貢献します。一般社団法人トラスト&セーフティ協会、設立記念イベントを開催

2. 国際連携とグローバルな活動

  • Global Anti Scam Alliance(GASA)への加盟
  • GASS Asia 2025(シンガポール)での登壇

3. 国際パートナーシップの締結

  • Trust and Safety Africa Academy(TSAA)との連携
  • Digital Trust & Safety Partnership(DTSP)との協働
    • アジア太平洋地域における安全なデジタルエコシステムの実現に向け、Digital Trust & Safety Partnership(DTSP)とMOUを締結しました。
    • 国際標準 ISO/IEC 25389「Safe Framework」の普及と実装促進を視野に入れ、日本およびアジア太平洋地域の関係団体とも連携しながら、共同で取り組みを進めています。国際的なオンライン安全標準の推進に向け協働を開始

4. 国内での発信・登壇

  • Internet Week 2025 登壇
    • 国内の Internet Week のセッションに協会として参加し、会員企業と共にプラットフォームの安全対策や誹謗中傷・AI 利用の課題について講演を行いました。Internet Week 2025 登壇のおしらせ

5. 会員向けのイベントや知見共有プロジェクトの始動

  • 「T&S Social」交流イベント
  • モデレーション知見共有プロジェクト
    • 日々の運用に加え、各社が個別に悩みがちな論点についても、相談や学び合いが行われています。詳細はお伝えできない部分が多いものの、参加者からは「こういう場を求めていた」という声も多く、Trust & Safety を支える実務者同士の対話の場として、今後の広がりが期待される取り組みです。

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